ポーカーのスタック（スタックサイズ）とは？ショートスタックの戦略・SPRを解説

ポーカーの戦略を考える上で「スタック」や「スタックサイズ」は非常に重要です。

本記事では、ポーカーの「スタック」の意味やスタックの目安、ショートスタックの戦略、「SPR」と計算方法についてそれぞれ説明します。

ポーカー（テキサスホールデム）について知りたい人は「【誰でも簡単】ポーカーの基本ルールと遊び方！種類や歴史・役の強さなどを徹底解説」の記事をチェック！

ポーカーの「スタック」とは？

ここではまず、ポーカーにおける「スタック」と「ポット」の意味について解説します。

ポーカーの「スタック」とは

ポーカーの「スタック」とは、「手持ちのチップ」を意味するポーカー用語です。

元々「スタック（stack）」という英語には「詰み上げる」といった意味があり、ポーカーで各プレイヤーが手持ちのチップを積み上げて置いておくことから「手持ちチップ」を意味します。

「スタック」には「エフェクティブスタック」と呼ばれる範囲があり、有効なスタックを意味します。

例えば3人でプレイしているとき、自分が100ドルのチップを持っているとしましょう。

しかし、対戦相手Aが30ドル、Bが50ドルというスタックだった場合、最小スタックのAに合わせた30ドルがこのラウンドで賭けられる最高額です。

従って、エフェクティブスタックは30ということになります。この場合、自分が100ドルのチップを持っていても、30ドルを持っている時の戦略で戦う必要があります。

「スタック」にも様々な種類があることもあわせて覚えておきましょう。

ポーカーで「スタックする」「スタックされる」とはどういう意味？

ポーカーで「スタックする」とは、相手のスタックをすべて獲得することを意味します。要するに相手の手持ちのチップをすべて奪ったという意味です。

反対に、相手に手持ちチップをすべて奪われた時は「相手からスタックされた」と言います。

スタックと混合しやすいポーカーの「ポット」とは

ポーカーの「ポット」とは、既に場に賭けられているチップの山のことを指します。

昔はポーカーなどの競技で賭けられるチップを鍋のような器に入れて集めていたため、鍋やティーポットを意味する「ポット」が用語として残ったのではないかと考えられています。

「ポット」は、ポーカーをプレイする中で様々な計算に使われたり、戦略上把握しておくべきであったりする重要な要素です。

ポットサイズを意識したプレイを自然とできるようにするためには、経験が必要になります。できるだけ多くの経験を積みたい人は、好きなタイミングでプレイできるオンラインポーカーがおすすめです。

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ポーカーのスタックサイズと最初のスタックの適正額

ポーカーでは手持ち金額に応じてスタックサイズが決まります。

ここでは、ポーカーのスタックサイズと最初に用意すべきスタックの適正額について解説します。

ポーカーのスタックサイズとは

ポーカーのスタックサイズとは、最初に持ち込んだスタックに対する現状のスタックを指し、サイズごとに「ショートスタック」「ミッドスタック」「ディープスタック」と呼ばれます。

各スタックサイズの目安は一般的に以下のようになっています。

• ショートスタック：40%未満
• ミッドスタック：40～100%未満
• ディープスタック：100%以上

例えば、最初に1,000ドル用意していた場合、400ドル未満だとショートスタック、400~1,000ドル未満でミッドスタック、1,000ドル以上がディープスタックです。

スタックサイズによってハンドレンジや戦略が変わるので、自分がどのスタックなのか判断できるようにしましょう。

ポーカーの最初のスタックは何BBが適正？

ポーカーでは最初に持ち込むスタックは、BBに対して100ハンド参加できる程度が適正とされています。

例えば、1BBであれば100BBのスタックが適正になり、5ドルのBBであれば500BBのスタックが適正と言えるでしょう。

初めからスタックが少ないと、不利になるので注意しましょう。

ポーカーでショートスタックだったときの戦略

スタックが少ない「ショートスタック」のときは、「耐えて耐えてオールイン」が基本的な戦略になります。

手持ちのチップが少ない「ショートスタック」では、勝てるときにオールインして大きく稼ぐのが最もおすすめな戦略です。勝てる可能性が高い手札が来るまで耐えて、強い手札が来たときにオールインしましょう。

ただし、相手のスタックが多いとオールインしてもついて来られてしまうため、ハンド選択が重要になります。中途半端なハンドでオールインしてしまうと、ついて来られてとばされる可能性があるので注意しましょう。

オールインのポイントについては「【ポーカー基本アクション】オールインとは？」の記事を参考にしてみてください。

また、スタックの戦略にはポジションがどこかも重要です。ポジションごとの戦略が気になる人は以下の記事を参考にしてみてください。

ポーカーにおける「SPR（Stack to Pot Ratio）」と計算方法

「SPR」とは「Stack to Pot Ratio」の略で、「現時点で賭けられているチップ」と「試合中に賭けられる可能性があるチップの最大数」がどれだけ離れているのかを図る数字です。

SPRは「エフェクティブスタック÷ポット」の計算方法で求められます。

例えば、ポットが12、エフェクティブスタックが60なら、60／12でSPRは5です。

SPRが高いほど今後賭けられる可能性のあるチップが増えるため、ハイリスク・ハイリターンですがプレイの自由度が上がります。

一方、SPRが低いと、今後チップがそこまで大きく増えないためリスクが低く、プレイの選択肢が少なくなります。

「スタック」と「ポット」から戦略を練ろう！

ポーカーの「スタック」は各プレイヤーの手持ちのチップ、「ポット」はその時点で賭けられているチップの山のことを指します。

最初に用意するスタックの適正額やスタックサイズを知り、「SPR」の計算方法を身につけることでワンランク上の戦略を練ることができます。

スタックサイズ（ショートスタックなど）に合わせて戦略的にプレイしたりSPRを自然と計算できるようにするためには、練習と経験が必要です。

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