『ポーカーのテルとは?』
『ポーカーのテルが分かるとどんな良いことがあるの?』
こんなお悩みはありませんか?
テキサスホールデムポーカーにおけるテルは人の癖を指し様々な情報を私達に与えてくれます。
そこで、この記事では、テキサスホールデムポーカー一般のテルを解説しながらテルをどのように応用していくのかをお伝えしていきます。
この記事を読むと、テルを利用した搾取方法も分かるので是非最後までご覧ください。
ポーカーにおけるテル(癖)とは
ポーカーにおけるテルとはどのようなものか皆さんはご存知でしょうか。
一般にライブポーカーでよく見られる、人がどのような時に癖が出るのかを示したものです。
もちろんライブポーカーだけではなく、オンラインポーカーでもベットのタイミングで見られる癖もありますよ。
特に生理的な癖を見抜けば、相手のハンドが透けて見えるということもあるので、是非実践でも見破って欲しいところです。
この項目では、ポーカーにおけるテル(癖)の基本的な内容を紹介していきます。
テキサスホールデムポーカーのルールをまだ覚えていないあなたは、ぜひこちらの記事も一緒に読んでみてくださいね。
プレイスタイルとは異なる
まず一点目ですが、ポーカーの癖はプレイスタイルとは異なってきます。
プレイスタイルと言うと、ルースアグレッシブやタイトアグレッシブなど様々なものが存在しています。
例えば、ルースなプレイヤーとなるとコンティニュエーションベット率が高かったり、VPIPが異常に高かかったりしますよね。
この場合は癖というよりも、『俺はこうやってプレイするんだ』という意思表示のため、あまり参考にしてはいけません。
逆にバッドビートを食らってしまい、その後VPIPが異常に高くなったのであれば、ティルトしている状態として、癖にカウントできますよ。
ボディーランゲージ上のテルも存在する
テルが最も現れやすいのは身振り手振りのボディーランゲージ上です。
例えばフォールドをする際にため息をつく動作があった場合、あなたはその動作を見てどのように感じるでしょうか。
一般的には勝率が薄い勝負を追ってフォールドしたと見えるでしょう。
また更に、相手はブラフにも降りやすいプレイヤーに見えるかもしれません。こういった情報をきちんと収集して勝利につなげて下さい。
ベットテルにも要注意
また、ベットの仕草やベットの金額にも相手のテルは見えやすいのはご存知でしょうか。
例えば、スロープレイする際にポットサイズを無視して、2.5bbを常にポットに入れるといったベットをしてくる人も存在します。(俗にスモールボールと呼ばれます)
また、チップを置く際に相手を威圧するようにチップを置けば勝負手であるとも認識できますよね。
一方、ベットテルはオンラインポーカー上でも良く見られるものです。相手のベットに素早くコールで返す場合、勝負を決めに来ている、もしくは勝利を確信していると考えられます。
俗に言うスナップコール(スナコ)ですね。こういったプレイの癖は相手のハンドの強弱が分かりやすくなるので、積極的に情報として収集するようにしてくださいね。
ポーカーのテルはライブポーカーだけで見られるの?
さてテキサスホールデムポーカーのテルはライブポーカーだけで見られる現象かというと、オンラインポーカー上でも見られるものです。
この項目では簡単に、ライブポーカーとオンラインポーカーではどのようなテルがあるのかを紹介していきます。
チップを持つ仕草やベットの仕方で分かる
ライブポーカーではチップを持つ仕草やベットの仕方によって相手の状態を分析することが可能です。
例えば、ベットのタイミングでチップシャッフルを激しくする場合、焦りなどが透けて見えますね。
また長考中にチップシャッフルを行う人も数多く見られます。
逆に言えば、考えなければならなハンドであることがテルから見破れ、ボードストーリーによってピュアブラフを仕掛けられる可能性が高まります。
また、相手がコールをしたら即座にベットのアクションを行う仕草を見せたら、現状かなり強い役が完成していると言っても過言ではないでしょう。
ただ、その癖を逆手にとってプレイする人も存在するので、上級者と戦う際は注意して下さいね。
ティルト状態の見破り方
冒頭でもお伝えしましたが、バットビートやマネープレッシャーを感じていると、ティルト状態に入る方が数多くいます。ティルトはプレイに整合性がとれず、冷静な判断がとれていない一種のテルとカウントしてもいいでしょう。
ティルト状態の場合、多くのプレイヤーは
- VPIPが上がる
- 無理なサイズのベットをする
- ため息や貧乏ゆすりなどが見れる
ティルト状態になってしまうと、今までの負け分を取り返したくなってしまい、タイトなプレイヤーがルースになり、アグレッションが急激にあがる傾向があります。
更に言うとタフコーラ−になる可能性もあるため、搾取するには絶好のチャンスですね。ティルトになると辺りに当たり散らすプレイヤーもいますが、威圧に負けずプレイで見返してしまいましょう!
オンライン上ではベットテルが主流
さて、オンライン上ではベットテルが主流となっている点はお伝えしてきました。
基本的に相手の評定が見えないオンラインでは、ベットのときの仕草が大きな情報源です。
例えば、ティルト状態になるとオープンの際にオールインのみで攻めてくるなどが良くありますね。
ベットテルは長く相手と対峙していないと、分かりづらい癖ではありますが良く対峙する相手の傾向はきちんと抑えておくといいでしょう。
ポーカーで無意識に出るテル10選
さてここからはポーカーで無意識に出るテルを10個紹介していきます。
基本的にはライブポーカーでのみ利用できるものがほとんどです。
ただ、これらテルの情報を知っているかどうかで勝率が変わることもあるので、是非参考にしてみてくださいね。
①平静を装う
ブラフを行うときに多くの方が平静を装います。
かくいう僕も平静を装うテルがあり、ブラフを決めた後はブラインドなどが表示されるとボードをよく見ています。
逆にナッツ級のハンドが入ったときも同じことをしていますね笑
より深く言うと、このテルが出ているときはポラライトしていることがほとんどです。
相手が予想以上に冷静な態度をとっている時は、ブラフかナッツ級の2分の1の確率であることが多いためち注意してプレイしましょう。
②頭をかく
頭をかく動作は基本的に困っている時に行う動作です。
そのため、展開されたコミュニティカードを見て頭を掻く動作をしていたら、相手は予想以上に困っているかもしれません。
ただ僕の場合、非常に強い役が完成した際にも、頭をかいてしまいます。
なぜかと言うと、相手がどれくらいのベッドサイズだったら対応としてくれるのかを考えているからですね。
強すぎても対応に困ってしまうポーカーあるあるなので、安易に頭を掻く動作で判断しないように注意しましょう。
③カードを確認する
カードを確認する動作はガットショットストレートドローやダブルベリーストレートドローのときに発生しやすいです。
また一枚フラッシュが完成した時もカードを確認することが多いです。
このテルはあなた自身が注意するべき動作で、カードを確認する=ドローがあるということを相手に示してしまいます。
出来る限りディーリングが行われたら、即座にカードを確認し番号とマークを暗記してしまってください。
④首をかしげる
首をかしげる動作は、相手のアクションに対して疑問を抱いているというテルです。
例えば、中級者以上のプレイヤーであればドンクベットに対してほぼほぼ全員が首をかしげる動作を行います。
首をかしげてさらに口に手を当て始めたら、本格的に悩んでいるサインと見ていいでしょう。
おすすめの利用方法としては、UTGからのオープンレイズに対してBBがドンクベット、上記の行為が見えた瞬間に、ほぼほぼ上位のハンドレンジであることが伺えます。
その兆候が見えた瞬間に、搾取を意識して次のアクションの方針を決めていきましょう。
⑤スナップコール・オールイン
オンライン上でよく見られるスナップコール・スナップオールインは注意すべきテルです。
この両者とも非常にアグレッションが高いアクションであり、相手はかなり強い役を完成させていることが多いです。
特にスナップオールインの場合、初心者が多い卓だとブラフの可能性は非常に低いです。
⑥コールに長い時間をかける
コールに長い時間をかけるテルは、悩んでいることを示すアクションです。
またコールというのは、ポーカーにおいて強気なアクションではなく、どちらかと言うと弱気なアクションです。
逆にこの性質を利用して、悩んでいる素振りを見せつつスロープレイをすることもあるので、あくまで補助的に利用するようにしてください。
⑦初心者が友達にカードを見せる
初心者が友達にカードを見せている場合は、プレミアムハンドの可能性が非常に高いです。
傾向としては、AAやKKの場合が多く、フロップ以降ほぼオールインになります。
ただ逆に考えれば、搾取も絶好機会であり、こちらの手役がフラッシュであるのが2ペア以上であろうが、相手は関係なく突っ込んできますよ。
⑧饒舌になる
ダニエルネグラヌの動画を見てもらえば分かりやすいのですが、ポーカーテーブルで常におしゃべりをしている方もいます。饒舌になるテルは以下の2パターンになります。
- ただ単におしゃべりが好きな人(ネグラヌパターン)
- おしゃべりをして気分を紛らわせる人(緊張パターン)
基本的に思考を読まれてしまえば、ポーカーは相手に勝たれてしまうので、プレイ中のおしゃべりは推奨されていません。
ただ、気を紛らわせているだけだと考えられる相手であれば、様々なアクションで翻弄して勝ちをもぎ取りましょう。
⑨押し黙る
また、饒舌になるのとは逆に押し黙るパターンも存在します。
押し黙るのは相手に自分の思考を読み取らせないためであり、その場合、ブラフや強い手札が入っている場合もありますよ。
⑩神経質になる
神経質になるパターンは、相手がティルトしている状態で良く現れます。
イライラが高まってプレイに出てしまっている場合には、余計なコールやフォールドなどの頻度が上がる点は覚えておくべきでしょう。
ポーカーのテルを発見するまでの流れ
さて最後の項目では、僕がライブポーカーにおいてテルを発見するまでの流れを簡単に解説していきます。
ステップ1:相手の観察
初心者の頃に行ったのは相手の徹底的な観察です。
どんな時に相手はレイズをし、失敗したときにどんな反応するのかを確認していました。
そこにたくさんのヒントが集まっており、プレイする際の参考にしていましたよ。
ステップ2:目線と態度を見る
観察するポイントとしては、相手の目線と態度です。
目線がコミュニティカードに集まっているのであればドローを見ている可能性が非常に高く、現状では自分の勝ちの場合が多いです。
一方、チップを出す際に威圧的な態度があるのであれば、現状負けている可能性が高いと認識しましょう。
ステップ3:答え合わせをする
そして最後におすすめなのが、答え合わせをすることです。
答え合わせとは、対戦相手が両隣の場合、こっそりとハンドを教えてもらうようにしましょう。
そうするとあなたの仮説があっていたのかどうかを検証することができ、今後のプレイにも役立つようになるはずです。
テルを見抜く際の注意点
ここでは、テルを見抜き活用しようとする際に気を付けたいポイントについて解説します。
テルを見抜く際の注意点
- 誰にでも当てはまるわけではない
- テルは100%出るわけではない
- テルを逆に利用する人もいる
誰にでも当てはまるわけではない
テルに関してまず気を付けたいのが、誰にでもクセが当てはまるわけではないことです。
例えば、「首を傾げたら何かしらの疑問を抱いている」とのテルを紹介しましたが、疑問を感じていなくても首をかしげる癖を元々持っている方はいます。
機械的に「このテルは〇〇だ」と決めつけてかかってしまうと、かえってハマってしまう可能性があるため気を付けましょう。
テルはあくまでも「一般的には」というものですから、きめつけは危険です!あくまでもしっかりとした観察のもとで、テルを見抜くことが重要でしょう!
テルは100%出るわけではない
テルは100%出るわけではないことも、念頭においておかなくてはなりません。
たとえ相手のテルを見抜いたとしても、それを毎回行うとは限らないのです。
「この人には○〇の時~~するテルがある」と見抜けたとしても、それがいつでも100%出てくるとは限らないことは理解しておきましょう。
あくまでも人間の癖だから、100%出るわけじゃないってことだよね……
もちろん判断の参考にできるから、テルを見抜くことは決して無駄じゃないけどね……!100%信じ込むのは危険だと言うことだね……!
テルはあくまで参考として、ハンドリーディングなども踏まえてアクションを判断するようにしましょう。
テルを逆に利用する人もいる
ポーカープレイヤーの中には、テルの存在を逆に利用する人もいるため、注意しなくてはなりません。
わざとらしい行動をとってテルだと思わせ、相手のアクションを逆にコントロールしようとするのです。
テルを利用するのは、上級者であれば行ったとしても不思議はありません。
対戦のレベルが上がるほど、やはりテルを信じ切ることは危険でしょう。
逆に相手に利用されてたら、厳しいな……なんか、高度な読み合いって感じ……
ポーカーのだいご味って感じだよね……!テルも含めて、お互いの情報をさまざまな部分から探り合うのが、ポーカーの重要なポイントなんだ!
ポーカーのテルを利用して上手にプレイしよう
今回の記事ではポーカーのテルについて詳しく解説してきました。
ベッドテルや生理的なテルなど様々存在しており、一概に全ての傾向が全ての人間に当てはまるとは言い切れません。
ただライブポーカーでプレイをしていると、相手が一般的な人物なのかどうかを見定めて、傾向を読み取ることができるようになります。
その傾向をきちんと把握し、プレイに応用すればきっとあなたも勝てるようになるはずです。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。