テキサスホールデムなどのポーカーでもっと勝てるようになるには、ハンドレンジ表に関する知識は欠かせません。
ポーカーのハンドレンジの概要
- ハンドレンジは、ゲームへの参加やレイズ・コールをするかの判断基準になる
- ポジションごとのハンドレンジ表を覚えることで勝率が上がる
- 世界のヨコサワも独自のハンドレンジを持っている
- ハンドレンジ表を覚えるには、実践経験を重ねることが必要
この記事では、ハンドレンジについてスターティングハンドやオープンレイズについて詳しく解説していきます
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ポーカー・テキサスホールデムのハンドレンジとは
結論から言ってしまえば、ハンドレンジは自分が勝負に出たほうが利益に繋がるハンドの強さの範囲を示したものです。
基本的に、ポーカーは集団の中で役の強さを競うゲームなので、全てのスターティングハンドで戦っていると負けてしまいます。
最初に配られる2枚のカードがある程度の強さを持ってないと、勝ち越しを作ることが難しいのです。
また、相手のハンドレンジを察知できれば、あくまでも可能性としてですが、相手の持っているカードの強さを予測可能です。
色んなパターンで「戦うべきか避けるべきか」を判断するための基準になる感じか……!
ハンドレンジへの理解の深さは、プレイヤーの強さにかなり関係しているんだ!だから勉強は重要だよ!
自分の勝つ可能性を上げるために、ハンドレンジの理解は必要不可欠な知識となります。
ポーカーのルールはこちらの記事「テキサスホールデムとは?基本ルール・戦略を分かりやすく解説!」で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご一読ください。
ポーカー・テキサスホールデムのハンドレンジ表の見方
ハンドレンジの基本が分かったところで、次はいよいよ具体的なハンドレンジ表の見方を確認していきましょう。
まずは、こちらの画像をご覧ください。
こちらは、HJにおけるタイトプレイヤーのよくあるタイプのオープンレイズのレンジ表です。
左右数字の並びが同一絵柄のスーテッドを、上下の並びがオフスートを意味しています。
そして、この表を利用する時に注目するのが、黄色の背景が塗られている部分です。
プリフロップにおいてオープンレイズを行う場合には、この表に従って55やAToなどのスターティングハンドでのみで戦えば、不利益につながるケースが少なくなります。
ハンドレンジの勉強においてこの表は頻繁に出てきますから、たくさん見て慣れてしまったもの勝ちです!
ポーカーのスターティングハンドのハンドレンジ表
ポーカーで勝率を上げるには、ポジションごとに参加するハンドを絞る必要があります。
ここでは、6人参加した際のハンドレンジ表を紹介します。
UTGのスターティングハンド
UTGはアーリーポジションになるため、参加ハンドはタイトに絞るのがポイントです。
後のポジションなら参加できる88などのハンドでも参加しない方が安全といえます。
HJのスターティングハンド
HJでは参加できるハンドが広がります。低い数字のポケットペアで参加する場合、UTGのアクションを考慮した上で判断することが重要です。
COのスターティングハンド
COではポケットペアだけではなく、数字が連続している「コネクター」や柄が同じで数字が連続する「スーテッドコネクター」の時も積極的に参加できます。
コネクターからストレートが成立する確率は1.31%、スーテッドコネクターからフラッシュが成立する確率は0.84%です。UTGやHJのアクションを見ながら参加するか判断しましょう。
BTNのスターティングハンド
UTGやHJ、COが積極的なアクションを行わない場合、BTNは33や22のポケットペアでも参加できます。
また、ストレートを狙える64や75といったハンドでも参加できるのがBTNのポジションです。
SBのスターティングハンド
SBでは、2、3、4のハンド以外ではほぼ参加することができます。
片方の数字が低い時は、他のプレイヤーのアクションに注意しましょう。
プロポーカープレイヤー世界のヨコサワさんのハンドレンジ表と勝率
プロポーカープレイヤーである世界のヨコサワさんもオリジナルのハンドレンジ表を本人のYouTubeチャンネル「ヨコサワポーカーチャンネル」で紹介していました。
マスの色で強さをランク分けしており、紺→赤→黄→緑→水色→白→グレーの順で勝率の高いハンドになっています。
グレーのハンドは勝率が低いので、基本的に参加しません。
動画では、どのポジションでも参加するのは緑以上です。また、ポジションによってアクションを変える必要があります。
例えばCOがレイズした場合、BTNのポジションであれば、ハンドレンジ表を参考に以下のアクションを選択しましょう。
- 水色・白・グレーなら「フォールド」
- 緑なら「コール」
- 紺・赤・黄なら「リレイズ」
初心者にもわかりやすいハンドレンジ表なので、参考にしてみてください。
オープンレイズのハンドレンジ表
早速、各ポジションのオープンレイズ(一番初めのレイズ)に用いられるハンドレンジ表を確認していきましょう。
ポジションによってプレイヤーの有利不利は変化するため、ハンドレンジも変化するんです!
まずは、タイトプレイヤーを想定したレンジ表を用意しました。
ちなみに、画像の上に載せてある%は、数あるスターティングハンドの組み合わせの内、どれくらいの組み合わせがレイズ出来るのかの%を示したものとなっています。
UTG・UTGのオープンレイズ
10%程度
スート(スーテッド):AT+,KT+,QT+
オフスート:AT+,KQ+,
ポケットペア:77+ 「+」はそれ以上の数の大きさの組み合わせを意味しています。
アーリーポジションであるUTGは後ろのポジションからリレイズが入ってくる可能性も考慮して、強いハンドでなければ基本的には戦えません。
MP1のオープンレイズ
12%程度
スート:A9+,KT+,QT+
オフスート:AT+,KQ+
ポケットペア:66+
ミドルポジションも、かなり早い段階のアクションとなるので、こちらも強いハンドでないと勝負は出来ませんね。
弱いハンドでレイズを行うと、後ろからのリレイズやコールに対する対処が難しくなります。
MP2のオープンレイズ
15%程度
スート:A5+,K9+,Q9
オフスート:AT+,KT+,QJ+
ポケットペア:66+
MP1とほとんど変わりませんが、スーテッドであればQ9やK9などの組み合わせも使えるようになります。
HJのオープンレイズ
17%程度
スート:QT+
オフスート:A5+
ポケットペア:55+
まだまだ、HJでは戦えるハンドは広がりません。
COのオープンレイズ
20%程度
スート:A4+,K8+,Q9,J9+,T9+
オフスート:A9+,KT+,QT+,JT+
ポケットペア:44+
COになるとかなりハンドレンジは広がります。
絵柄や10(T)以上の組み合わせのほとんどで勝負に出れますし、Aを使ったスーテッドの組み合わせのほとんどもオープンレイズに使えます。
BTNのオープンレイズ
30%程度
スート:A2+,K5+,Q7+J8+,T8+,98+
オフスート:A5+,K9+,Q9+,J9+,T9+
ポケットペア:22+
後ろにSBとBBの2名しか残っていないBTNからは、今までのポジションと比べて格段にレンジが広がっていきます。
勝負できるハンドの広さ自体はSBに劣りますが、フロップ以降は相手のアクションを見てから行動できる一番最後のポジションとなるので、最良のポジションだと言われることが多いですね。
SBのオープンレイズ
40%程度
スート:A2+,K2+,Q4+,J7+,T7+,97+
オフスート:A2+,K7+,Q8+,T9+
ポケットペア:22
後ろにビックブラインドしかおらず、既に半分のブラインドを支払っていてオッズと勝率の釣り合いが取りやすい都合上、損しないハンドレンジはかなり広いです。
ただし、BBによるリレイズへの対応が難しかったり、フロップ以降は一番最初にアクションを起こして相手に情報を与えてしまうポジションなので、BTNよりも悪いポジションだと言われています。
BBのオープンレイズ
BBにはオープンレイズのハンドレンジ表はありません。
BBがオープンレイズ出来る状況というのは、リンパー(コールしてきた人)がいる場合ですが、この場合、既にBBはブラインドを支払っているのでタダでフロップに移動してコミュニティーカードを見れます。
そのため、オープンレイズを行うメリットが非常に薄いんですね。
ちなみに、状況判断にはよりますが、相手のオープンレイズに対しては上位50%程度のハンドでコールするのが普通です。
ただし、アーリーポジション(UTGやUTG+1)に近づけば近づくほど相手のハンドレンジは強くなっていく点は必ず考慮しましょう。
レンジ的にBTNやSBに対してのコール頻度が増えても構いませんが、ほぼ強いカードからしかオープンレイズしてこないUTGに対するコールは、プリフロップの時点で負けている可能性が高いです。
オープンコールのハンドレンジ表(コールレンジ表)
オープン後にコールするかフォールドするかは、ポジションによってレンジ表が変わってきます。
ここでは、各ポジションごとのコールレンジ表を紹介します。
UTGがオープンした時のコールレンジ表
ハンドレンジの狭いUTGがゲームに参加した場合、勝率の高いハンドであると考えられます。
そのUTGに対してコールする場合、勝率の高いハンド以外はフォールドするのが基本です。
ここでは、UTGがオープンした時の各ポジションのコールレンジ表を紹介します。
HJのコールレンジ表
COのコールレンジ表
BTNのコールレンジ表
SBのコールレンジ表
BBのコールレンジ表
HJがオープンした時のコールレンジ表
HJがオープンした時は、UTGよりもハンドレンジが広がります。
ただし、勝率を上げるためにもできるだけタイトにハンドを絞っていくことが重要です。
ここでは、HJがオープンした時の各ポジションのコールレンジ表を紹介します。
COのコールレンジ表
BTNのコールレンジ表
SBのコールレンジ表
BBのコールレンジ表
COがオープンした時のコールレンジ表
COがオープンした場合、スーテッドのAハイやポケットペアであればほとんどのハンドで参加できます。
ここでは、COがオープンした時の各ポジションごとのコールレンジ表を介します。
BTNのコールレンジ表
SBのコールレンジ表
BBのコールレンジ表
BTNがオープンした時のコールレンジ表
BTNがオープンした時は、勝率の低いハンドで参加している可能性もあり、SBやBBは積極的にコールすることができます。
ここでは、SBとBBのコールレンジ表を紹介します。
SBのコールレンジ表
BBのコールレンジ表
SBがオープンした時のBBのコールレンジ表
SBがオープンした時、BBはほとんどのハンドで参加することができます。
ある程度絞る必要はありますが、勝率があると判断できた時は積極的に参加しましょう。
ポーカーのハンドレンジの覚え方
ここまでハンドレンジの考え方や基本などについて解説してきましたが、「どうやって覚えたら良い?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
いや~確かに、丁寧に説明してもらったんだけど、覚えられるのかっていう心配が出てきてるかな……
たくさん表を見たから、焦ってしまう気持ちはあるよね……けどね、焦らず地道にやっていくのが一番の方法なんだ……!
結論からお話しすると、ハンドレンジ表を見ながら実際にポーカーを何度も繰り返すのが最も無理なく、かつ早く覚える方法だと言えます。
つまり、どれだけ多くポーカーのプレイ回数を確保できるのかが重要です。
沢山プレイしていけば、それだけ多くのプレイヤーと対戦できます。
さまざまなプレイスタイルのプレイヤーと対戦する機会が増えれば、それだけ自分の経験の幅も増えていくでしょう。
けどたくさんプレイするのって、普通にやってたら大変だよね……
そうだね……!だからなるべくプレイしやすいオンラインポーカーサービスを見つけることが重要になるね!
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ポーカーのハンドレンジについてよくある質問
ここではポーカーのハンドレンジについてよくある質問にお答えします。
ポーカーで最強のハンドと一番弱いハンドは何ですか?
ポーカーで最強のハンドは、ロイヤルストレートフラッシュです。ただし、出現確率が0.0032%になるため、ほとんど出てきません。
一番弱いハンドは2と3のハイカードです。ポーカーは2が最弱になります。
他の役の強さについては、以下の表の通りです。上に行くほど強いハンドになります。
役 | ハンド |
---|---|
ロイヤルストレートフラッシュ | 同じスートで10からAまでが揃う |
ストレートフラッシュ | 同じスートで5つの数字が連続している |
クワッズ(フォーカード) | 同じ数字が4つ揃う |
フルハウス | 同じ数字を3枚と同じ数字2枚が揃う |
フラッシュ | 同じスートが5枚揃う |
ストレート | スート関係なく5つの数字が連続している |
スリーカード(セット) | 同じ数字が3つ揃う |
ツーペア | 同じ数字のカードが2枚、2セット揃う |
ワンペア | 同じ数字のカードが2枚揃う |
ハイカード | 役が成立しないハンド |
ハンドの強さや出現確率については「ポーカーのいろいろな確率一覧!テキサスホールデムで役が成立する確率」の記事も合わせて参考にしてみてください。
ポーカーのハンドレンジを勉強できるアプリはありますか?
ポーカーのハンドレンジを勉強したいなら「ポーカー プリフロトレーナー」というアプリがおすすめです。
iPhoneとandroidどちらでも使うことができるので、スキマ時間に勉強することができます。
また、ハンドレンジを覚えるには実際の経験が重要です。初心者にもおすすめな最新のオンラインポーカーを知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
ポーカーのハンドレンジを覚えて勝率をあげよう!
テキサスホールデムなどポーカーのハンドレンジ表は、オープンやコール、レイズなどアクションやポジションに応じてハンド内容が変わります。
テキサスホールデムなどポーカーのハンドレンジ表は、オープンやコール、レイズなどアクションやポジションに応じてハンド内容が変わります。
世界のヨコサワさんなど有名な人でも使用しているハンドレンジ表の見方や数値をしっかり覚え、タイトなプレイをすることで勝率を上げることができるでしょう。
ポーカーのハンドレンジは実際に表を見ながらプレイしていくことで自然と覚えられます。ポーカールームだと表を見ながらプレイできないので、好きな場所でプレイできるオンラインポーカーアプリなどがおすすめです。
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