『ポーカーのオッズって何?』
『オッズを知ると勝てるようになるの?』
こんなお悩みはありませんか?
ポーカー初心者が最初に嵌る沼としても有名なオッズ。
必要勝率を計算する方法が難しくて意外と苦労している方も多いかもしれません。
そこで、今回の記事ではポーカーのオッズに関して、背景や計算方法を詳しく解説していきます。
この記事を読むと、ポーカーに必要な基礎知識が身に付くのでぜひ最後までご覧ください!




ポーカーのオッズとは?


「ポーカーのルール解説!」に書いてある通り、ポーカーのオッズとは必要勝率のことで、プリフロップポストフロップ、ターン、リバーと コミュニティカードが展開していくごとに変動していきます。
一番分かりやすい例でいうと、相手がランダムハンドとして、ハンドがAAの場合ヘッズで85%以上、6人でも49%以上というオッズをプリフロップ段階で叩き出します。
ただし、ポストフロップ段階でフラッシュドローになったりすると、ヘッズの場合70%程度に下がってしまう点には注意しましょう。(フルハウスのアウツなしの場合等)
オッズは、「自分が投資するだけの価値が十分にあるかどうか」を判断するために非常に大切な要素です。
この項目では、よりこのオッズに関して深堀し、様々なシュチュエーションに使える考え方を伝授していきます。
プリフロップ段階でのオッズ
プリフロップ段階でのオッズは、以下の通りです。
スターティング:ハンドポケットペア
ペア |
ヘッズアップ |
6MAX |
AA |
85.3% |
49.2% |
KK |
82.4% |
43.0% |
|
79.9% |
37.9% |
JJ |
77.5% |
33.6% |
TT |
75.1% |
30.0% |
99 |
72.1% |
26.6% |
88 |
69.1% |
24% |
77 |
66.2% |
21.9% |
66 |
63.3% |
20.1% |
55 |
60.3% |
18.5% |
44 |
57% |
17.3% |
33 |
53.7% |
16.2% |
22 |
50.3% |
15.5% |


ここで着目して欲しいのが、ポケットペアでヘッズアップになれば、勝率は50%を超えてくる点です。
トーナメント終盤でショートスタックになればなるほど、anypairオールインは肯定されるプレイと言っても過言ではないでしょう。
ただ、6人参加になってくるとぐっと勝率が下がる点に要注意です。 また、ヘッズアップでの勝率は相手のハンドによって勝率が相対的に変化してきます。
メジャーなシチュエーション別に勝率を確認していきましょう
- 2オーバーカード(AK)VSポケットペア(22)→54%〜50%
- 1オーバーカード(A9)VSポケットペア(99)→70%程度
- ハイポケ(AA)VSローポケ(KK)→20%程度
- 1オーバーカード(AT)VSランダムハンド(KJ)→42%程度
- 2オーバー(AK)VSスーテッドコネクター(89s)→40%程度
上記のようにメジャーなシチュエーションをまとめてみると、相手のハンドを予測するスキルがポット獲得にとても有効であると考えられます。
例えば、直近で筆者が戦ったシチュエーションを紹介すると以下の通りになります。
- UTGから2BBオープンレイズ
- UTG+1(筆者)が5ポケで6BBに3ベット
- 全員フォールドで回って、UTGが4ベットオールイン
- スタック差を見て、降ろしに来ているハンドと予測しオールインコール
- AKoVS55で若干筆者有利の展開になるがKヒットで負け
※他人のAKはやはり勝ちますね笑



例え、相手がAKというプレミアムハンドであろうが、2ポケ以上であれば勝率が50%を超えてくるのでアクションを見て、ハンド予測できると有利に勝負を展開できますよ。
「アウツ」って何?
オッズと一緒によく使われる言葉に、「アウツ」があります。
アウツとは、強い役を完成させるために必要となるカードの数のことです。
例えばハンドに2枚の♠があり、ボードに2枚の♠があるとします。
つまり、後1枚♠が来ればフラッシュが完成する状態です。
♠はAからKまでの全数字にあるため全部で13枚存在しますが、既にハンドに2枚とボードに2枚が出ているため、13枚-4枚で残りの9枚がアウツと言うことになります。



そしてアウツの枚数によってアウツを引ける可能性、つまり役が成立する可能性が異なります。把握しておくことでより合理的な選択が可能になるんです!
アウツの確率は枚数ごとに細かい数値がありますが、大まかにはチャンスが1回の場合おおよそ「枚数×2(%)」、チャンスが2回の場合おおよそ「枚数×4(%)」で算出できます。
たとえば、さきほどのアウツ9枚のケースにおいては、チャンスが1回の場合「9枚×2=18(%)」、チャンスが2回の場合は「9枚×4=36(%)」が役成立のおおよその確率です。
ターン、リバーの2回チャンスがあるなら×4%、リバーのみなら×2%になります。



これを、2%4%の法則と呼びます!
ポストフロップ以降はアウツ×2%で考える
さて、ポストフロップ以降はどのように勝率を求めていけばいいかというと、アウツ×2%の法則を使用していきましょう。
例えば、フラッシュドローVSワンヒットのみの場合、あなたのオッズはおよそ36%となります。
フラッシュドローの場合、残りの9枚を引きに行くことになるので、9×2%×2チャンスでおよそ36%という数値になります。
オッズコールをする場合、ポットベットまではオッズが合う計算になります。
必要勝率でベットサイズを決めていこう
オッズが合うベットをしていけば、何万ハンドを繰り返すことで確率は収束していくことになります
例えば、オープンエンドフラッシュドローは相手が同じスーテッドカードを持たない限り、2チャンスで50%以上の勝率を叩き出します。
そのため、ポットに対してどのサイズを選んでも肯定されることになり、ドンクベットも十分に効力を発揮しますよ。
相手が2オーバーカードを持っている可能性があるのであれば、チョップを考えなければ、6アウツ×2%×2チャンスでおよそ24%の勝率なので、ハーフポットサイズ程度までは相手とのオッズが合うので引かれない限りは、搾取のチャンスと言えるでしょう。
ポーカーのオッズ計算でベットサイズを決める


さてここからは、ポーカーのオッズ計算でベットサイズを決めていく方法をより細かく、初心者に分かりやすい形で紹介していきます。
話を単純化するために、ヘッズアップ想定で相手は必ずあなたのハンドにコールし負けると想定します。
ベットの基本的なサイズ
プリフロップでの基本的なオープンレイズ額は最低2BBから3BB程度です。
仮に3BBオープンに対してヘッズアップが確定すると、ポットには6BBが溜まっている計算になります
そこからベットする場合には、ポットの3分の1(2BB)、ハーフポット(3BB )、ポットサイズ(6BB)が基本的に利用されるベットサイズとなっていますよ。
理由としては、ドロー系の勝率は30%程度になるため、3分の1以上を打つとオッズが合わなくなり、コールをしてもらえないためこのサイズが利用されているのでしょう。
初心者はオッズに従ってポットサイズを決めよう
基本的に初心者は上記のポットサイズベットに従ってベットを行うようにしてください
搾取する目的で『オッズコールを貰うためにはを考えるための問題』を用意しました。
フラッシュドローが付いている段階で、相手はオッズコールを必ずすると仮定します。 ポストフロップはポットサイズから考えどれくらいを打てばコールしてくれるでしょうか?
答えは2分の1サイズですね。
続いて、リバーの場合は?
答えとしては少し特殊かもしれませんが、答えはポットサイズの5分の1となります。
リバーでも3分の1サイズを打つとなると、その時点で25%程度の勝率が必要になってくるため、オッズに合わないベットになり相手がフォールドしてしまいます。
ポーカーのオッズ計算の行い方を伝授!


ここからはライブトーナメントでも使えるオッズ計算方法をお伝えしていきます。
①ポットに入っているチップ量を覚えておこう
まず大前提として、ポットに入っているチップ量の総額を即座に暗記しておく必要があります。
これは掛け算によって簡単に求められ、参加人数×ベットチップ量を元に計算していきましょう。
例えば、2000点×3人参加であれば、6000点。
そして次のベッティングラウンドでその数字を元に出されたチップ量を掛け算で求め総和を求めていきます。
②現在のポット:自分の手出しの比率を使おう
さて、オッズを計算する場合には比率を使用してください。
比率を計算する場合には、現在のポット金額とベット金額の総和を元に自分が、どれだけの金額を出すかによって変動してきます。
例えば、ポットに4000点、相手2000点のベットに対する場合には、コールでは必要勝率33%となります。
計算式は、6000点(ポットの総和):2000点(あなたの手出し)
この計算式では、あなたが3回に1回勝てる勝負をしなければならないと読めますね。
③アンティが加わると必要勝率も変わってくる
更に深堀すると、アンティが加わることで必要勝率は異なってくる点にも注意が必要です。
先程の例のままアンティ1000点を加えてみましょう。 7000点(ポットの総和): 2000点(あなたの手出し) 必要勝率は28%までに低下しました。
5%の浮き沈みはテキサスホールデムにはよくあることですが、アンティ比率が高くなればなるほど必要勝率が低くなるので、ルースアグレ型のプレイヤーと勝負する際には注意が必要です。
④キャッシュゲームでレーキが加わる場合はより細かく計算すること
キャッシュゲームをプレイする際には、レーキの存在を忘れてはいけません。
基本的にポット額が確定するたびに、ポットから3%〜5%程度のレーキが差し引かれます。
その分あなたの必要勝率も変動し、ポット額が小さくなってしまう前提だと必要勝率もあがってしまうのです。
更にいうと、何万ハンドもこなしていると当然支払うレーキが収支に影響してくるため、注意してプレイする必要が出てきますよ。
ポーカーのオッズの種類


最後の項目ではポーカーのオッズの種類を簡単に解説していきます。
ポットオッズ
ポットオッズとは、繰り返しお伝えしていますが、ポットに対してどれだけ手出しのチップを出すか、その比率で勝率を求めることを指します。
基本的には3分の1ベットであれば、25%程度の勝率があればコールしてもいいポットオッズとなりますよ。
ポットオッズは、「ポット額/プレイヤーのベット額」もしくは「ポット額:プレイヤーのベット額」で計算・表記します。
例えば、ポット額100ドル、コールに10ドルベットする場合のポットオッズは、100/10=10/1で「10:1(10-to-1)」と表記します。
これは、10回負けても1回勝てば損益がイーブンになる、つまり損をしないということです。
つまり11回プレイして1回勝てば良いことになり、勝てる確率も考慮しながら行動を決めることで行動の最適化ができます。
よく聞くエクイティって何?
エクイティとは簡単に言えば、現時点でのチップの取り分を指します。
オッズ×チップ総額で確認することができ、リバーで100%or0%がほとんど決まります。
初心者の方はあまり気にせずプレイすることをおすすめします。
インプライドオッズ
ポットオッズとは逆転の発想で、ドロー系が完成した際に相手からどれだけのチップを吐き出させることができるかを示しています。
基本的に薄い勝率を引きにいくため、投機的な意味合いが強く十分なスタックを持っているプレイヤーにのみ許された特権であると言えるでしょう。
まとめ:ポーカーのオッズ理論を知って正しくプレイ!


今回の記事ではポーカーのオッズ理論を詳しく解説してきました。
オッズ理論を知れば、確率は収束するという言葉から分かるように利益を生み出し始めます。
きちんとした勝率計算ができるだけでも十分にポーカーが楽しめるので、ぜひチャレンジしてみましょう!
最後までご覧頂き誠にありがとうございました。