ポーカーで使われる「オールイン」

使ってみたいけど、いまいちタイミングが分からない…



そんな君のために、分かりやすく「オールイン」を説明していくよ!
今回の記事で分かること
- オールインとは何か
- オールインを使うタイミング(手札が強い/相手にブラフをかける時/チップが少ない時)
- オールインで勝った時の賞金の計算方法(1対1の時/ヘッズアップの時)
それでは、見ていきましょう!
まだポーカーのルールがわかっていないあなたは、こちらの記事を先に読んでみてくださいね。
ポーカーでよく聞くオールインとは


ギャンブルにおける賭け方の1つで「持っているチップを全て賭ける」ことです。
オールインをすると手元のチップが0になるため、その時点でプレイヤーはアクションができないままショーダウンに向かうことになります。



チップが無くなるだけでなく、ショーダウンまで見守るしかなくなるのか……チップを増やすことはできないの……?



ぽの基本的なルールとして、ゲームが始まったらテーブル上にある以上のチップをかけることはできないんだ……!
ゲームが開始したら終わるまでチップを買い足せないルールのことを、「テーブルステークス」と呼びます。
つまりオールインは「成功すれば大金、負ければ全てを失う」というだけでなく、そのゲームにおける自分のアクションも終了する、一か八かの賭け方なのです。
それだけにオールインを行うタイミングはよく考えて、ここぞという時にだけ行わなくてはなりません。
ポーカーでオールインを使うタイミング


オールインをする際には、リターンも大きいけれどリスクもあるため、タイミングを見極める必要があります。
無計画にオールインをしても、自分が大きな損害を被るだけで良いことがありません。
ほとんどの場合、使われるタイミングは以下の3つです。
オールインを行う主なタイミング
- 自分の手札が強い時
- 相手に自分の手札を強いと思わせたい時(ブラフ)
- 手持ちの賭け金が少なく、手札が強い時
自分の手札が強い時
自分の持っている手札が勝てる確率の高い場合、オールインを選択することがあります。
しかし、相手が微妙な手札や弱い手札だった場合、最初のターンでオールインしてしまうと、相手が早々にフォールドしてしまい、少額のチップしか手に入れることができません。
強い手札が来た時は、徐々に賭ける額を上げていき、最終のターン(リバー)でオールインするのが一般的です。勝てる確率が高いので、大金を手にできるはずですが、相手がより強い手札で来た場合、一瞬で全てを失います。
相手の表情を見定めながら、オールインするかどうか決めましょう!
相手に自分の手札を強いと思わせたい時(ブラフ)
ブラフを張る際にも、オールインは有効な手段です。
オールインをすると、相手が「強い手札かも…」と思ってくれるかもしれないので、相手が降りてくれる(フォールド)可能性が高まります。
しかし、全く強くない手札で勝負を仕掛けるので、相手を勝負から降ろすことができないと、ほとんど負けが確定します。
ブラフとバレたり、相手が強い手札だと確信している場合は掛け金を失うので、ブラフのオールインには覚悟が必要です!
手持ちの賭け金が少なく、手札が強い時
こちらのタイミングは、勝負に行くというよりも、仕方なしのオールインです。
「勝負したいけれど、勝負に必要となる十分な持ちチップがないからオールインするしかない」というパターンになります。
手持ちの掛け金が少ない状態でのオールインは、リスクは少ないけれど勝ち分も少ないというローリスクローリターンの戦法です。
ポーカーでオールインした時の計算方法


オールインをした際に分からなくなるのが、賭け金の精算です。
オールインには2つの精算方法があり、それぞれ賞金が異なっています。
ヘッズアップの場合
ヘッズアップとは、1対1の対戦方法のことです。
ヘッズアップの場合、オールイン同士になるので、賭け金はその2人の間でやり取りされます。
つまり、オールインした分が丸々倍になって返ってくることになります。(カジノによっては、ディーラーにチップを払うこともあるため、その場合は勝ち分から支払い、その差額が賞金となります)
1対複数人の場合
1対複数人の場合、賭ける人数と自分自身が賭けた金額によって、賭け金の計算方法が異なります。
■賭けた全ての人が同じ額を賭けている場合
全員が同じ金額を賭けている場合、勝った人が全ての賞金を総取りすることができます。(カジノによっては、ディーラーにチップを支払う場合もあるため、その分を引いた金額が賞金となります)


上の画像では、6人が3チップずつ賭けているため、18チップ(返ってくるチップ)➖3チップ(自分が賭けたチップ)=15チップ(勝ち分)となります。
■賭けたそれぞれの人に差額がある場合
計算方法が難しくなるのがこのパターンです。
差額がある場合は、場にある全てのチップがもらえる訳ではなく、自分自身が賭けた金額以上のチップを相手から取ることはできません。
文章だけだと分かりにくいので、下の画像をもとに、具体例を交えながら賞金を確認していきましょう!


Aさんが勝った場合、賭けているのが1500円なので、B・Cさん→500円返却/Dさん→返却なし/E・Fさん→1500円返却となり、Aさんの勝ち分は「1500×4+1000=7000円」です。
B or Cさんが勝った場合、賭けているのが2000円なので、Aさん→返却なし/B or Cさんの負けた方→返却なし/Dさん→返却なし/E・Fさん→1000円返却となり、B or Cさんの勝ち分は「1500+2000×3+1000=8500円」です。
Dさんが勝った場合、賭けているのが1000円なので、Aさん→500円返却/B・Cさん→1000円返却/E・Fさん→2000円返却となり、Dさんの勝ち分は「1000×5=5000円」です。
E or Fさんが勝った場合、賭けているのが3000円なので、Aさん→返却なし/B・Cさん→返却なし/E or Fさんの負けた方→返却なしとなり、E or Fさんの勝ち分は「1500+2000×2+1000+3000=9500円」です。
ポーカーでオールインする際の注意点


上でも軽く触れましたが、オールインをする際の注意点を詳しく説明していきます。
注意すべき点を知っておかないと、それだけでリスクになってしまうので、よく確認しておきましょう!
いきなりオールインは危険!
例外を除いて、初めのターンや2回目のターンでのオールインは大変危険!
なぜなら、コミュニティカード(場にある共通のカード)によって勝敗が変わってくるからです。
初めのターンの手札が強かったとしても、最終の4回目のターン(リバー)で相手に逆転される可能性が残されています。
例えば、最初のターンがAのペアだったとします。この時点では勝つ確率が高いですが、初めからオールインをしてしまうと、相手に降りられてしまう(フォールド)可能性がある他、その後の他プレイヤーの手札によっては、負けて持ちチップを全て失ってしまうこともあるため、リスクしかありません。
徐々にベット額を釣り上げていき、最後のターンや勝利がほぼ確定という手札になった時、オールインするというのが最善の手です。(ブラフでオールインをする時はこの限りではありません)
リスクが高い賭け方だと知っておく!
オールインは、言わずもがなハイリスクハイリターンの手段です。
負ければ全財産を失いますが、勝てば手持ちのチップが8倍になることもあるので、夢のある賭け方でもあります。
夢はありますが破産しては元も子もないため、楽しめる範囲で賭けて、ポーカーを楽しみましょう。



ある意味ポーカーのだいご味かもしれませんが、それだけにタイミングをよく考えることが上達のポイントですね……!
オールインをすることで利益が減ることもある
オールインをして勝てば基本的に多くのチップを稼げますが、オールインをすることでかえって利益が減ることもあるため注意しなくてはなりません。



えっ、何で……?リスクを冒していっぱいベットしたんだから、いっぱいチップがもらえるんでしょ……?どういうこと……?



それはね、相手の立場に立ってみれば分かるよ……!
自分の手札が強い時にオールインをしたくはなりますが、そうすると相手は「自信満々ってことか……」と警戒し、フォールドしてしまう可能性があるのです。
この場合、オールインせず少額をベットしておけば、相手がフォールドせずに勝負ができた可能性があります。
ポーカーでは自分の都合だけ考えるのではなく、相手の心理についても想像を張り巡らせる必要があるのです。
特に資金が十分にある場合は、自分の手札が強かったとしてもわざわざオールインする必要が無いケースも多々あります。



相手から多くのチップを奪い取るためには、より賢くアクションしなくてはならないこともあります……!
【まとめ】ポーカーでよく聞くオールインとは


今回の記事で伝えたかったのは、以下の4つです。
●オールインとは「手持ちのチップを全て賭ける」こと
●オールインを使うタイミングは基本的に3つ
□手札が強い時→勝てる確率が高く、強気で勝負できるから。
□ブラフを使う時→相手に強い手札と思わせて、勝負から降ろすことができるから
□手持ちのチップが少ない時→勝てば手持ちを増やせて、負けても損失が少ないから
●オールインの計算方法は2パターンで「1対1」と「1対複数」で異なる
1対1 →賭けた額が丸ごと2倍に!
1対複数 →自分が出した金額が×人数分(場合によっては少なくなる)に!
●オールインは注意しながら使うべし→リスクを計算して勝ち分が多くなるように賭ける
リスクを理解していれば、そこまで怖いアクションではないので、ぜひ機会があれば実戦でやってみてください。